2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

21.06.20

何かを言うことで言いたいことが出てくるし、何かを書くことで書きたいことが出てくる。言うことで言う身体になるし、書くことで書く身体になる。ときに何かを言ったり書いたりすることは、自分のなかにある言葉をひとつ外に出して、わたしと世界の間に放り…

21.06.19

浴室から出るともう家を出る20分前になっていて、どうしてこんなことになったのか訳がわからず混乱した。呼吸を整え、シャワーとドライヤーで火照った身体が冷めたころ、六本木に着く。荒川+ギンズの作品はかなり不気味だと思う。目の前にあるものがいっさ…

21.06.07-18

疲れてふて寝を続けていたことしか覚えていない。観たいもの読みたいものやりたいことが多く溜まっていて可能な限りそれらはやるけれどやったらやったでその証跡を何かしら残さなければならないという強迫観念がありその日起きたことなんて覚えていられない…

21.06.06

夜通しで何かしていたあと泥のように眠るとたいてい夢の中でもその音なり声なりが鳴り続けている。映画を観たあとは意味の取れない、存在しないセリフを、俳優がそのひとの話し方で、映画のなかで使われていたであろう言語で話し続けているし、クラブのあと…

21.06.05

5年後になって、あの年の誕生日は何をしていたかと振り返ったときに、今年のことはわりと思い出せると思う。この日の質感みたいなものが残っている。展示で見た写真(の映像)の透明さ、ブラッスリーで食べた白アスパラの甘さ、疲れて寝ながらオールナイトで…

21.06.04

東西線が落合を過ぎて地上に出るとまだ明るい。まだ今日が終わらないような明るさで、地下を静かに潜航していた気分がこちらの同意なく晴れる。ひとの乗り降りや窓から差す光や色とともに気分や思考が入れ替わっていく。乗り換えに失敗しながら映画館に向か…

21.06.03

洗濯物を乾かしにコインランドリーに行くと、巨大な蜂がいる。蜂を刺激しないように、戻ってきたときにはどうかいなくなっていてくれと念を送りながら洗濯物を投げ入れる。回転が終わり、ドラムの蓋を開けようとしたとき自分のすぐ横にそれがとまっているの…

21.06.02

「心の穴を埋める何か 失うことを恐れないわ 自分のことを癒せるのは 自分だけだと気づいたから」という歌詞にしばし立ち尽くしてしまう。

21.06.01

よく覚えていない。

21.05.31

同じ車両に乗り合わせた二人がたまたま知り合い同士で、一方が控えめに話しかけるともう一方はわずかに混乱したあとすぐに事態を理解して表情を明るくする、という場面を眺めている。知り合いとたまたま同じ時刻の同じ車両に乗り合わせるということは珍しい…

21.05.30

イメージフォーラムで矢作さんに偶然会う。映画館で遭遇することが多い。約束をしなくても、ここに行けばこの人に会えるかもしれない、という場所がいくらかある。何を話そうかとか頭の隅で考えながら向かうけれど、そういうときは大概誰にも会わず、会うと…

21.05.29

窓を開けて換気扇を回す。直線に連なる3つの部屋を空気が抜けて、カーテンが膨らんだり萎びたりしている。家の呼吸とわたしの呼吸が同期してそのまま眠りに落ちる。