21.05.25

 洗顔の泡が鼻に入り、鼻腔粘膜が焼ける。まだ起きて一時間も経っていないのに、今日の一日が鼻のむずむずとした感覚に塗り込められることが決定する。それからこの身体は、鼻から水を流し続け、息を吸うたびにくしゃみをし続けた。全く支配の及ばないこの身体。身体は身体で考えていて、それとわたしの反りが合っていない。そのときわたしとは何なのだろう。この身体からただ一人疎外されたわたし。この身体の様々な者たちが、外環境からの刺激と出会い、各々考え、協働して鼻水を出しくしゃみをしている。納得していないのはわたしだけだ。今回は一旦帰宅後、薬を飲み身体を黙らせた。